イランから来たクリスマスレター
もう終わりに近づいていますが、メリークリスマス!
SNSのどこを見てもクリスマス!!!とも行かないのが今年ですが、
三人娘に無事にプレゼントをサンタさんから送ってもらい、
無事に年末を迎えられそうです。
ここ最近、ジャパンSDGsアワードや内閣府の令和3年度SDGs推進計画が発表されたのもあり、トレンドにも多少は食い込んでいた1週間でした。
そんな中、私の人生の指針、根幹となった出来事を今日はシェアさせてください。
【クリスマスに娘たちに伝えたいこと】
サンタクロースが親の形をしているのが見えるようになったのなら、
我が家の三人の娘達に伝えたいことがある。
もう5年生の長女はそんな歳になろうとしているけれど。
あれは私が小学校4年生の時、 母親の勧めで始めたPENPAL。
相手は12歳のイランの男の子。
その1年前から何度かやり取りをしていて、 クリスマスの日に届くよう、
いつもの通りメッセージを書いて送った。
今考えれば人口の97%がイスラム教の国ではたしてどれぐらいの人が
クリスマスを祝っているのかわからないけれど、洋の東西を問わず、サンタさんは悪魔にはなっていないと思う(笑)
彼から届いた手紙。
そこには
「メリークリスマス、雄也。 世界が平和であることを僕は心から願う。
多分この日は銃の音も、爆弾の音もしない、 静かな夜になればいいと願っているよ。
そしてこのメッセージを最後にしようと 思っている。
理由は戦争に行くことになったから。
ぼくは人を殺さなければいけないのかと思うと 苦しくてしょうがない。 でもやらなければいけない。
家族を守るためだからね。
どうか雄也や家族みんなが幸せでありますように。 今までありがとう。素敵な人生を」と。
前後の文章は正直覚えていないのだけれど、 読んでくれていた母が号泣したことを覚えている。
小4でも分かった。
きっと彼はだれかを殺めなければならない。
そうしなければ彼が奪われるだけ。
けれど家族を守るために戦うという決意はどうしてもわからなかった。
なぜ彼が戦う必要がある?
なぜ戦争しているのか。
なぜ彼なのか。
なぜ、なぜ、なぜ・・・。
忘れもしないがその日は朝まで寝れなかった。
国を強くすることは教育であると、 佐藤栄作は言っていた。 国だけでなく、世界共通で同じだろう。
でも物事には必ず陰と陽がある。
事実、人同士の戦いに加え、
見えざるものとの戦いも始まった。
SDGsもその陰の部分の片棒を担いでいるという話をしている人もいる。
けれど。
だから何だ。
これからも綺麗事で私は汗をかく。
そう決めている。
変化はコントロール出来なくても、 私自身が変化の真ん中になって、
その輪をでかくすりゃあいいじゃないか。
娘たちやその子どもたちに 未来を、笑顔を手渡す。
その役割が実は世界中にいるサンタクロースなのかも しれないって。
来年は長女が6年生。
今年も信じてるのかなと聞いてみようと思いましたが、こちらから言うのも無粋な話だとやめました。
世界で争いがない日といわれるこの日を
世界が終わらないように、そのための一つのツールとして
SDGsが使われることを心から祈ります。
メリークリスマス!